皆さん、こんにちは。
今日は時間の大切さについてお話していこう。
高校生くらいから時間が過ぎる速度が体感的に早くなったと感じたことはないだろうか。小学生のとき20分休みにドッジボールをするために運動場に駆けだしていた。一方、大人になった私は20分の休憩があればランニングするのではなく仮眠をとるだろう。同じ時間の長さにもかかわらず、小学生のころと社会人では時間の感覚(捉え方)が大きく変わったように思える。なぜだろうか。
時間が早く感じる心理には、科学的な理由が存在している。人間の脳は新しい経験や刺激に対して敏感に反応し、それらを詳細に記憶にとどめる傾向がある。例えば、子ども時代は新しい経験が多いため、1日1日の記憶が詳細になり、時間が長く感じられる。ところが、大人になると日常生活がルーティン化し、新しい経験が減少するため、日々の出来事が同じように感じやすくなる。このような環境では脳が新しい情報をあまり処理しないため、時間の流れが早く感じてしまう。この現象はジャネーの法則という心理学的理論でも説明されている。
ジャネーの法則に従うと、子どもは20分も時間があればドッチボールをするには長い(十分な)時間があると判断する。一方、おとなは20分間でランニングするには短い(不十分)と考えるかもしれない。今回は小学生と社会人の時間の使い方あるいは捉え方を比較してきた。私が伝えたいのは、日々過ごす時間を大切にしなければならないということだ。流れる時間が早くなるのは、楽しみにしている旅行や記念日を早く迎えられるなどメリットもあるかもしれない。しかし、同じ時間を過ごすのであれば、なんとなく過ごすのではなく有意義な時間の使い方を意識したい。朝の30分で英単語を100語覚えた、帰宅後の1時間をジムでトレーニングに当てたなど、わずかに思える時間を大切にしよう。時間は無限にあるわけではない。限りある時間をどう過ごすかで私たちの人生は大きく変化する。また選択する自由は各々が持っている。さあ、前に進もう。
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