はじめに
皆さんはマネすることについて、どう考えているだろうか。良い学びが得られると考える人もいれば、マネすることは無意味だと考える人もいるだろう。私は、他者の手法をマネることは成長の加速装置だと確信しています
発明家や創業者は自身の独自性があった故に、他社と差別化を図り成功に至ったに違いない。ただ、彼らの持っている考えすべてがオリジナルだといえるだろうか。人は誰しも最初からオリジナルのアイデアを生み出せるわけではない。多くの成功者がまず先人の手法や考え方をマネし、そのプロセスを経て独自のスタイルを確立してきたのではないだろうか。マネを学びのスタート地点と位置づけることで、無駄な試行錯誤を減らし、成長の加速度を高めることが可能となる。
コピーとマネの違い
まず、マネすることの言葉を「コピー」と比較して定義付けたい。コピーとマネの違いは以下のように考える。
- コピー:他人の成果物をそのまま再現し、オリジナリティや検証を行わない行為。
- マネ:成果の裏にある思考や背景を読み解き、自分なりの意図と工夫を重ねる行為。
マネするとは、自身のオリジナリティや付加価値を与えることだと考える。真の成長には、ただの“写し”ではなく、その先の“再構築”と“再創造”が不可欠だ。
マネがもたらす3つのメリット
マネすることで得られるメリットを3つ紹介する。
- 失敗パターンの回避:
先行者がすでに経験した壁を理解し、同じわだちを踏まない工夫ができる。すなわち、早く成功に近づける。 - 本質的ノウハウの獲得:
表面的な動作だけでなく、背景にある意図や思考プロセスを読み解く力が養われる。コピーするだけでは得られない。 - 自信とモチベーションの醸成:
成功モデルを手本とすることで「自分にもできそうだ」という現実味が生まれ、行動を継続しやすくなる。小さな成功を積み重ねることで自信に繋がり、より大きな成功への意欲的になるだろう。
著名人の成功例
ここではたくさんの例がある中でも、スティーブ・ジョブズとビルゲイツ、2人の著名人の成功例を挙げたい。
スティーブ・ジョブズ
1979年、スティーブ・ジョブズはゼロックス社の研究施設(PARC)で開発中のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を視察した。当時は業界内で注目されていなかった技術を徹底的に分析し、アップル製品に応用した。その結果、直感的な操作性を持つ初代Macintoshが誕生し、パソコン文化を一変させた。純粋な“模倣”から始まったからこそ、技術の本質を理解し、独自のユーザー体験を築けたと言える。
ビル・ゲイツ
マイクロソフト創業当初、ビル・ゲイツはCP/MというOSを模倣したQDOS(Quick and Dirty Operating System)を買い取り、改良を加えてMS-DOSを開発。IBMパソコンに標準搭載されることで一気に市場シェアを拡大した。ここでも既存技術の「借用」からスタートし、独自のライセンス戦略とユーザーサポートを加えることで世界を席巻した。
マネを成功につなげる4つのステップ
「コピー」から「マネ」に変換するため方法を4つのステップで紹介する。
- ロールモデルを選定する 業界のリーダーや、自分が目指すレベルの人物を明確にする。
- 要素を分解し、リスト化する 具体的な行動、思考、習慣を洗い出し、本質的なポイントを抽出する。
- 自分の文脈に落とし込む 一度にすべてを真似るのではなく、自分の環境や価値観に合う要素からテストを始める。
- 検証し、独自性を練り上げる 実践結果を分析し、不要な部分は省き、新たな視点や工夫を加える。
注意すべきポイント
- 批判的思考を忘れない マネするときも、なぜその手法が有効なのかを常に問い続けなければならない。
- 失敗例からも学ぶ 成功のみでなく、敗北の要因を取り入れることでリスク回避力が高まる。
- 継続的なアップデート 時代や市場の変化に合わせ、マネする対象や手法もブラッシュアップし続ける。
まとめ
マネすることは成長のショートカットであり、成功への第一歩である。スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも、模倣を起点に独自の革新を生み出した。重要なのは、単なる再現に終わらせず、常に「なぜ」「どうすればもっと良くなるか」を問い続ける姿勢だ。まずは信頼できるロールモデルを見つけ、要素を分解し、自分なりの検証と創意工夫を加える。その先に、自分だけのオリジナルが花開くだろう。
【今日のススミ】高校時代に学年トップの友人に勉強法および使っている参考書をたずねたことがある。話を聞いた私は、早速彼と同じ勉強方法、同じ参考書で実践してみた。しかし、成績は飛躍することはなかった。当時の私は彼と同じ方法で勉強することで成績も伸びると過信していた。重要なのは、勉強方法の本質(目的)を理解して行動することだ。同じ方法を試すだけでうまくいくこともあるかもしれない。ただ、その方法には再現性はないだろう。確実に結果を出すためには、人の勉強法を取り入れつつ、自らアレンジを加えていくことだろう。最初はコピーかもしれないが、自身にあった方法をみつけてマネしましょう。
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